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2012年9月9日日曜日

『ギヴァー』はSF?

 『ギヴァー』の新訳が出たとき、「近未来SF(サイエンス・フィクション)の名作」と本の帯に書かれていたのを見てビックリしたのを、いまだに鮮明に覚えています。

 いったい誰がこのレッテルを貼ったの? と叫んだものです。

 『ギヴァー』を知ってから5年半、いまだかつてSFと思ったことは一度もないのですが、今日、ローリーさん本人がSFと位置づけて書いていない、と明確にインタビューで語っていたのを見ました。彼女が生で『ギヴァー』について語っているところを見てみたいという方は、ぜひご覧ください。

 著者の名前を間違えるのと同じレベルで、失礼だと思うので、著者の了解なしに勝手にレッテルを貼るのはやめましょう!!! 

 私自身、SFの定義がよくわかっていませんが、舞台が未来に設定されると、自動的にSFになってしまうのでしょうか? ちなみに、『ギヴァー』に科学的な部分は一切登場しません(と、ご本人が言っていました)。そして単に、場面を未来に設定しただけだ、と言っています。何も心配する社会を描きたかったから。(もちろん、その社会は大きな問題も孕んでいたのですが・・・そして、それへの対処の仕方こそをローリーさんは描きたかったわけで・・・)

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