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2014年8月18日月曜日

『ギヴァー』の映画、封切り!



 原作者のロイス・ローリーも、お気に入り!!
 (なかなか、原作者が気に入るこの手の映画をつくるのは難しいと思いますから、相当のいい出来なんだと思います。Twitterの映画専用アカウントhttps://twitter.com/thegivermovie を見ると、明らかです。でも、これに書き込むのは好きな人だけ?)

原作者インタビュー映像
https://www.youtube.com/watch?v=_X2HQ2SA1wI&feature=youtu.be

***ローリー氏コメントの訳***

原作をこれほどまでに深くリスぺクトしてもらい、
このうえなく嬉しく思っています。
映画の製作者たちは、わたしの作品世界に
壮大な広がりを与え、最高のかたちで映像化してくれました。

***

物語のクライマックスで、主人公の少年ジョナスが、
赤ちゃん(ゲイブリエル)を連れてコミュニティを脱出し、
旅に出る場面があります。
わたしは、あの場面を書いたとき、ある縛りを感じていました。
というのも、そのときわたしが作家として
「話させる」ことができたキャラクターは、
たったひとりだったからです。
もうひとりは赤ちゃんで、まだ口がきけませんから、
場面に会話を入れることができず、単調になりがちだったのです。
ところがそれが映画になると、観客は少年と赤ちゃんの背景に、
この世のものとも思われないほど美しい風景を
堪能することができます。
自然の風景は、この映画のもうひとつの
キャラクターとさえ言えるでしょう。

***

それから、もうひとつ、わたしの創作した
〈主席長老〉というキャラクター、
これも映画ならではの奥行きをもつことになりました。
脚本家、そしてこの役を演じるメリル・ストリープは、
人物像をふくらませ、〈主席長老〉を
じつに複雑なキャラクターに昇華してくれました。

***

当然ながら、わたしは物語のあらすじと結末を知っています。
脚本も事前に読んでいました。
だから、なにもサプライズはありませんでした――
ただひとつ、すべてがサプライズだったことを除いては。
完成した映画を観て、わたしはどれほど圧倒されたでしょう。
いく度、背筋がゾクゾクしたことでしょう。
ついに、壮大で美しい映画『THE GIVER』が完成しました。

   ★ 以上の訳は、本『ギヴァー』の出版元の新評論です。


 なお、このインタビュー映像の近くには、主演のジョナス役のBrenton Thwaitesのインタビューもたくさんあります。オフィシャル・プレス・カンファランスも感動的でした。
 それを見ると、この映画はJeff Bridgesジェフ・ブリッジズが18年間こだわり続けた映画だということもわかります。(そのころは、当然のことながら、この映画に出演している若者たちはまだ生まれていなかったか、赤ちゃんだったわけです。)原作のローリーさんも、「当初はすぐにできると思っていて、こんなに待たされるとは思いもしなかった」と語っています。「でも、本当にいいものは時間がかかる」とも。オスカー俳優のブリッジズ氏が原作から離れてしまうのに抵抗し続けた18年間だったようです。

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