★本ブログへのご意見・ご感想などは giverprojectjapan@gmail.com までどうぞ。


2017年6月25日日曜日

ミケランジェロと教師(教育)


先日、中井貴一の「ミケランジェロ特集」のテレビ番組を見ました。(1年前は、レオナルド・ダ・ヴィンチでした。)

それを見ていて思ったのは、彼は、88歳で死ぬ間際までチャレンジし続けたということです。
(レオナルドも、そうだったかな? モナリザに、手を入れ続けたのかな?)

ルネサンス期を代表する天才と、先生を比較したら、先生たちはたまらないのかもしれませんが、やはり私の期待としては、「いい人」だけでは足りず、チャレンジし続けてほしい、成長し続けてほしい、と思っています。
それが、よりよく教えることには欠かせないからです。(『ようこそ、一人ひとりをいかす教室へ』でも、強調されていますが、終わりのない旅なので。)
しかし、教師の中には、結構早い段階で、その旅に終止符を打って、旅を切り上げ、教育公務員に専念してしまう(役所の職員と同じで、基本的には思考停止に陥ってしまう)人も少なくありません。
「教科書をカバーすることが仕事(=仕事をこなす)」という捉え方が主流だと、そういうことに拍車をかけ続けます。
教科書は、10分の1とか、5分の1と捉えられると(2分の1、あるいは、5分の4でさえ!)、そうはいかなくなります。他の部分を追求せざるを得なくなりますから。★★

の最後で紹介したように、学び続けている教師か、そうでない教師かは、子どもたちはお見通しです。

教師が子どもたちを把握している以上に、子どもたちは教師のことを把握しています。
(ある意味では、親子関係に似ているところはあるかもしれません。ほとんど、日々の触れ合いですから、否が応でも見えてしまいます。)

 この辺(ルネサンスの巨匠を含めて、現代のルネサンス人、そして教師)については、『理解するってどういうこと?』の主たるテーマの一つです。
  とてつもなく間口が広い本です。
  こういう本は、あと50年しても、日本では出てこないだろうな~、ということで翻訳出版しました。
  翻訳パートナーのこのテーマへのこだわりはすごいものがあります。
  本の出版以降、『理解するってどういうこと?』をテーマにして、その本と関連する本を紹介しつつ、毎月一回(第3金曜日)に、RW&WW便りで紹介し続けています。

★★ 黒澤明監督の『生きる』は、まさに、このことを役人に気づかせてくれる映画です。自分の仕事は単に仕事をこなすことだけではなく、住民のニーズを満たすことが常に何十分の一か、何分の一かはある!! ということを気づかせてくれます。 校長も、教育委員会も、そして文科省も同じ立場にいると思うのですが・・・・




2017年6月6日火曜日

いまの政権の「道徳教育」


いまの政権が道徳教育の教科化を強く推進し、そして実現しました。

そして、同時に、道徳教育の最善(最悪!)の教材も同時につくってしまいました。

それは、「権力をもっているものは、なんでも好きなことができる」です。
(別な言葉でいえば、弱者には「なす術がない」です。)
「自分にとってまずいことは、隠し通すのが得だ」です。


これからどういう社会にしていくのか、末恐ろしいです。


2017年6月1日木曜日

森友問題、そして加計問題


元文科省の事務次官がここまで言う心意はわかりませんが(誰も頼んでいないのに、あえて作り話をわざわざ皆にする必然性はどこにもないわけで!)、安倍さんサイドに相当の問題があったことは明らかといわざるを得ないと思います。

しかし、マスコミの多くも及び腰というか、ウヤムヤにするのに加担していると思ってしまいます。(アメリカで、マスコミがトランプ氏を叩き続けているのとは対照的? しかし、一党独裁というか、一人独裁的な状況は、両国とも同じなのが面白いというか、不愉快というか・・・これが民主主義などと言えるのかな・・・)

何よりの問題は政権党である自民党内と言えるかもしれません。(しかし、実は、選挙で選んでしまっているのは、有権者なわけで・・・結果的に、自分で自分の首を絞めている意識はあるのかな??)

ギヴァーのコミュニティーでは、こういう問題は起こりえるのか? もし起こったときの対処法は? と考えてしまいます。少なくとも、私たちがこの日本でしていることよりは、はるかにマシな気がします。